オーストラリアにある世界遺産5選を紹介します。
誰もが知る世界遺産から、初めて知ったという世界遺産まで、この記事を読むことでオーストラリアの世界遺産について理解が深まります。
英語で書かれた世界遺産を読むことで英語力もアップするでしょう。
目次
グレート・バリア・リーフ
なんといっても、オーストラリアの世界遺産といえばグレート・バリア・リーフです。日本列島と同じくらいの面積で約35万㎢です。約200万年前から石灰岩が積み重なり、サンゴが生息しました。
サンゴが育つには、光が届く浅い場所であることと、18~30度の水温が適しています。ここは、1年中水温が高く維持され、遠浅の海であることから、大サンゴ礁ができました。
サンゴは、プランクトンを食べ、共生している褐虫藻の光合成によって、養分をサンゴへ送っているため、光のエネルギーが必要です。
グレート・バリア・リーフの生態系
400種以上のサンゴが生息していて、1500種の魚類、215種の鳥類がいるとされています。その他、クジラやイルカ、ジュゴン、ウミガメなどもいます。映画「ファインディング・ニモ」のカクレクマノミもいることで知られています。
グリーン島
「ケアンズの宝石」とも呼ばれています。約6000年前にサンゴ礁が隆起して島ができました。数々の植物・鳥類・海洋生物住んでいて、マリンスポーツや娯楽が楽しめます。
グレート・バリア・リーフの環境問題
最近は、地球温暖化現象によって、サンゴ礁の危機が話題になっています。サンゴが白化し、サンゴが死にいたる恐れがあるのです。さらに、水質汚染や、大量発生したオニヒトデがサンゴを食べることも問題となっています。環境保護が重要課題となっています。
シドニー・オペラハウス
オーストラリアのシドニーにある、オペラハウスはオーストラリアのシンボル的な建造物として有名です。2007年、世界遺産に登録されました。
シドニー・オペラハウスは、1940年の後半には建設の構想がありました。ニューサウスウェールズ州立音楽院の校長であったグーセンスが構築に尽力を尽くしたと言われています。
1959年に着工し、1973年に完成しました。14年の月日を要したのは複雑なデザインを実現させるためでした。貝殻のような、もしくは、ヨットの帆のような外観を建設するのは、技術面と費用面で多くの時間と費用がかかりました。
外観
シドニー・オペラハウスは、独自の外観を持ち高さ183m、総面積、4.5ヘクタールです。
白色の屋根は、スウェーデン製のタイルで作られています。白色だけでなくクリーム色もあります。枚数は105万6000枚にもなり、汚れにくい素材が使われています。
内部
今は、オペラ・オーストラリア、シドニー・シアター・カンパニー、シドニー交響楽団の本拠地で、コンサートホール、オペラ劇場、ドラマシアター、プレイハウス、スタジオシアターなどがあります。コンサートホールは2,679席あり、世界最大の機械式パイプオルガン「グランドオルガン」があります。
内部見学ツアーに参加すると、効率的に見て回ることができます。側にあるハーバーブリッジとの景観が有名ですので写真撮影をお薦めします。
ニンガル―・コースト
ニンガルー・コーストは西オーストラリア州北西部、約60万ヘクタールにもおよぶ海洋域を含むエリアのことです。その海洋域にあたるニンガルー海洋公園や、ケープレンジ国立公園などが含まれています。
ここには、リーフ(環礁)が数多く、250km以上にわたって広がっています。世界最大と言われるグレートバリアリーフにも負けないほどの美しさを誇ります。
ニンガルー・リーフは、ジンベイザメがある一定期間生息し、生活の場所であることから、エコ・ツーリズムに関して、活発な議論が行われた場所としても有名です。
冬場のニンガルー・リーフには、イルカ、ジュゴン、オニイトマキエイ、ザトウクジラが定期的に移動してくる場所ともなります。
2000年代初頭、モーズ・ランディング地域に、リゾート建設が持ち上がりましたが、この場所は、ウミガメの繁殖地のため、リゾート開発は中止となり、保護される土地となりました。
ジンベエザメと一緒に泳ぐことができ、500種以上の魚が生息するので、ダイビングやシュノーケリングが楽しめる場所でもあります。
ウルル=カタ・ジュタ国立公園
オーストラリアの国立公園で、パンフレットの写真で一度は見たことがあるのではないでしょうか。ウルルとは「エアーズロック」のことで、カタ・ジュタというのは「オルガ山」という岩山のことです。
先住民族のアボリジニは2万年以上も前からここに住み、聖地として崇めてきました。現在もアボリジニの人々が暮らしており、彼らとオーストラリア公園局が共同で運営しています。
エアーズロック
世界の中心という意味で「地球のへそ」とも呼ばれるエアーズロックは世界で2番目に大きい一枚岩です。高さは340m、周囲は9.4㎞あります。イギリスの探検家ウィリアム・ゴスが、当時の南オーストラリア総督ヘンリー・エアーズの名を取って付けました。
カタ・ジュタ(オルガ山)
カタ・ジュタは22㎢にわたって広がる古代の36の岩石群で、アボリジニの言葉では「多くの頭」という意味です。オルガ山とも呼ばれますが、それはドイツのヴュルテンベルク王妃オリガの名前にちなんでいます。古くからアボリジニの聖地となっていますが、特に男性の聖地で、一部エリアを除いて、女人禁制となっています。
西オーストラリアのシャーク湾
西オーストラリアのシャーク湾は、近年最も注目を集めるオーストラリアの世界遺産。西オーストラリアの中心地パースから約860kmのところに位置します。
地球上で最古の生命体のひとつ、およそ35億年前に誕生し地球で初めて光合成を行い酸素を作り出したといわれる一見岩のような生命体「ストロマトライト」が群生する世界でも類を見ない地域となっています。
その他、絶滅危惧種でもあるジュゴンが生息していたり、白い貝殻が延々と続く遠浅のシェルビーチや、野生のイルカが毎朝海岸沿いにやって来ては餌付けが行われているモンキー・マイアなど数多くの見所を抱えています。
その美しい海岸線とは裏腹に内陸の乾燥気候から人間が住み着きにくかった背景がこの自然遺産を守るきっかけになったといわれています。
まとめ
・グレート・バリア・リーフ
日本列島と同じくらいの面積で約35万㎢で、グリーン島が有名です。
・シドニー・オペラハウス
オーストラリアのシンボル的は建造物として有名です。2007年、世界遺産に登録されました。
・ニンガル―・コースト
西オーストラリア州北西部、約60万ヘクタールにもおよぶ海洋域を含むエリアのことです。その海洋域にあたるニンガルー海洋公園や、ケープレンジ国立公園などが含まれています。
・ウルル=カタ・ジュタ国立公園
オーストラリアの国立公園で、ウルルとは「エアーズロック」のことで、カタ・ジュタというのは「オルガ山」という岩山のことです。
・西オーストラリアのシャーク湾
西オーストラリアの中心地パースから約860kmのところに位置しています。
日本の20倍以上の面積を誇るオーストラリアには、大自然の神秘が作り出した自然遺産から、素晴らしい文化的価値をもつ文化遺産まで、英語をマスターして遺産を訪れましょう。