目次
はじめに
TOEICのリーディングパート7を余裕を持って解ききれない!またはどうやって回答を進めればいいか分からない!!
そう感じたことはありませんか?
リーディングパート7は高得点を取っていくにはしっかりと正解していきたい部門であるだけここが苦手だと痛いですよね
しかし、攻略法さえ知ってしまえば少しの問題練習ですぐにパート7をモノにできるようになるでしょう!
今回はそんなリーディングパート7の攻略方法について解説していきたいと思います!
リーディングパート7ってどんな感じ?
はじめにTOEICのパート7について簡単に概要を紹介したいと思います
パート7は、TOEIC公開テストのリーディングにあたるセクションです
リーディングのセクションには短文穴埋め問題、長文穴埋め問題、長文読解問題の3つがありますが、長文読解問題がパート7にあたります
パート7には、合計54の設問があり、雑誌や新聞記事、広告、テキスト、Eメールといった、15のことなる形式の文章を読みながら回答をしていきます
またパート7の長文は、それぞれシングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージで構成されています
ここでいうパッセージとは、まとまった文章を表し、シングルは1つ、ダブルは2つ、トリプルは3つのことなる文章のまとまりを読みながら、問題に解答していくことになります
たとえばシングルパッセージでは、ひとつの広告記事を読んで、その広告に関する問題に答えます
これがトリプルパッセージとなると、広告記事、買いもの履歴、Eメールといったことなる3つの情報をもとに、問題を答えるといった方式となります
- シングルパッセージ(1つの文章 x 10)
- ダブルパッセージ(2つの文章 x 2)
- トリプルパッセージ(3つの文章 x 3)
- 合計15題、54の設問から構成される
Part7の出題される問題の傾向
TOEICは、オフィスや日常生活で使える英語の測定を目的とした英語テストです
そのため、英語圏の人たちが生活をするうえで、見たり読んだりするであろう文章が出題されます
たとえば、雑誌や新聞記事、メールやテキストメッセージといった日常生活にかかわる文章や、請求書や納品書、レジュメといったビジネスで使われる文章など、さまざまな文章がこちらで出題されます
また問題はすべて英語で記されており、問題は(A)(B)(C)(D)から最も適当なものを選ぶ選択問題です
「この通知書の目的はなんでしょう」「この会社について言及されていないことは何ですか」というような問題が出され、最も適当なものを選んでマークするという形式となります
- 英語圏のオフィスや日常生活で使われる文章から出題
- 雑誌や新聞記事、メールやテキスト、請求書や納品書、レジュメなどさまざま
- 長文を読み、(A)(B)(C)(D)の中から最も適当なものを選ぶ
とこのような問題構成となっています
パート7の難しさ
パート7の難しさは、文章や設問の難しさというよりは、時間にあります
というのもパート7ではたくさんの長い文章をいくつも読まなければいけないので、わからないというよりは時間が足りずに解答できないというケースが多いという問題があります。
またパート7の設問には、間違った問題を選びそうな、ひっかけに近い選択肢もよく出てきます
たとえば、「6カ月まえに修理をした」という文章が本文にあって、問題のなかには「6カ月まえに故障した」という選択肢が出題されたりします
本文には、6カ月まえに車が故障したとは書かれていないので、正解ではないのですが、「修理」ということばが「故障」を思わせるので、誤って選択してしまうというようなひっかけが仕組まれています
そのほか、パート7では答えが置きかえ、言いかえされるので、その置きかえられた言葉を知らないと、答えが一向に見つからずただ時間が過ぎるという問題もあります。
このように、パート7はつねに時間を意識して問題を解いていく必要があり、そこにパート7の難しさがあります。
- パート7は長文が続き時間が足りないことが多い
- 誤った問題を選ぶようなひっかけや、迷うような時間を与える問題が多い
- 答えが置きかえられ、それを知らないと答えが本文から見つからない
パート7を解くために必要な英語力
TOEICでは高得点を取るためには、「英語のスキルよりもTOEICを攻略するための知識が必要だ」などと言われることもあります
しかし、それはある程度のレベルまで英語の基礎力がある人に対して言えることです
いくらこのテストに攻略法があると言えど英語の能力がないのでは高得点は狙えません
ではパート7で良い結果を出すにはどのくらいの英語のスキルが必要なのか?
大まかに分けてそれは3つあります
1単語、文法力
2長文を正確に読み取る精読力
3長文を早く読む速読力
に分けられます!ではそれぞれを見ていきましょう!
単語、文法力
まずはじめに、この基本中の基本ができていないと話にならないです
では一体どのくらいの技量があればパート7に太刀打ちできるのか
それは大体ですが英検の二級を楽々合格できる人からならこのパートを真剣に解いて高得点を目指せる技量があると言えるでしょう
その理由は英検の二級のコンセプトは高校卒業程度の英語力、つまり必要な文法、単語などはあらかた習得済みということなのです
最低限英検二級を合格できる人ならパート7の問題もしっかりと理解して高得点を狙っていけるということです
ちなみに英検二級合格の単語量としては5100単語とされています
精読力
次に精読力です!精読力というのは字の通りに文章を正確に読んでいく力となります
精読力が必要な理由は当たり前ですが、テストで高得点を取っていくには文章を理解しなければいけません
まず、単語文法がクリアできているならこの力があるかどうかが次の課題になります
では一体どのくらいのレベルの精読力が必要なのか?
この項目も英検の二級からが基準と言えます
その理由はTOEICで出題される問題と英検二級で出題される問題の文章の難易度が同じくらいだからと言えます
TOEICで出る問題文は、英語圏の会社などでありうる日常を再現していますので、書いてあること、リスニングの内容はあまり複雑ではないのです
英検二級はTOEICとは違い出題文は学術系なのですがレベル的に文章の複雑さが大体同じくらいなのです
なので二級を突破できる読解力のある方ならTOEICにも通用すると言えるでしょう
速読力
最後に速読力ですが、上の二つができていないとこれを求めてはいけません!
その理由は、どんなに早く読んでも理解していなければなんの意味もないからです
すなわち上記二つができていなければただ文字を早く眺めているのと変わりません!
では速読力とはどのくらいのレベルのものを求められているのか?
それは、2時間で約10000語の英単語を聞いたり読んだりしなければなりません
1分間に換算すると、83.3単語です
10000語の中には重複する単語も多数存在するので、必要語彙数は数分の1になりますが、それでも高い速読力が求められます
パート7の攻略、学習法
時間配分、時間管理のトレーニングをする
パート7の難しさは時間にあるとご紹介しました
ただパート7にはパート7だけの時間があるというわけではなく、リーディングのセクション、つまりパート5、パート6すべてひっくるめて、75分(1時間15分)が設けられています
つまり、それぞれの時間配分によって、パート7で使える時間を増やすこともできるということです
しかし言いかえると、時間配分がうまくできずに、パート5やパート6に時間を費やしてしまうと、当然パート7の時間が少なくなるということです
つまり、時間配分のトレーニングが必須となります
一般的に、それぞれのパートに費やす時間の目安としては、part5が10分、part6が8~10分、part7が54~55分といわれますが、自分に最適な時間配分をくり返しの練習のなかで見つけていくとても大切です
またパート7でいえば、合計15のセクション、54の設問と数多くの問題が用意されているため、答えが見つからないというときには、解き終えてなくても次のセクションに進むといった、切り替え、わからない問題に拘らないことも重要になってきます
TOEICは時間が足りないテストだからこそ、時間配分や時間管理というものが必要になるということですね
出題の傾向に慣れる
2つ目の対策法は、出題の傾向に慣れるというものです
TOEICの問題には形式があり、対策を続けていくことで、ある程度の出題傾向などがわかってきます
たとえば、160、161、162という設問があったとき、(絶対とはいえませんが)160の設問の答えは文章のはやいところに隠され、次の設問である161の答えはそれ以降に出てくるなど、それなりの出題傾向はあります
また、出題の傾向に慣れることができれば、ああこの問題はメールの表題に隠されているなとか、請求書の価格のところに答えがありそうだなといった、見るべきところの検討がついてきます
ほかにも、パート7は言いかえが多いという傾向を利用して、まずさきに設問を見て、問題の言いかえに当たるところを文章から探すという方もいるかもしれません
このように、くり返し問題を解くことで、頻出される出題の傾向を把握するというのも、パート7でのスコアアップにつながります。
英語力の底上げをする
パート7の難しさに時間が足りないという問題があるとご紹介しましたが、読むスピードを上げることができれば、その問題はいくぶん解消されます
では、どのように読むスピードをあげるのかというと、文法と単語といった基本的な英語力の底上げです
この文法や単語力は、たとえるなら筋力にあたります
いかに速く走る方法を考えてもなにより筋力がないと速く走ることはできません
読むスピードも同じく、文法や単語といった基本的な英語力があってこそ読むスピードが速くなるというものです
またTOEICは問題もすべて英語で書かれているので、問題を読むのにも時間がかかります
最悪の場合、知らない単語が問題に使われていると回答すらできないことになりかねません
そのため英語力の底上げは、読むスピードを上げることはもちろんのこと、得点の確率をあげるための一番の対策といっても過言ではないと思います
まとめ
ここまで、TOEICのパート7に出題される問題の傾向や必要な英語力、問題の解き方などを紹介しました
やはり肝心なのはしっかりとTOEICの文章を読んでいく基礎力を身につける事であります
それが既にできている方は時間配分や問題傾向を理解して効率良く問題を解いていく練習をしていくことが良いでしょう